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ある地方の木造防音室(ピアノ室)

昨日、契約案件の資料を整理していたら、ある地方のプロピアニストの防音室の見積書がでてきました。

*地元の施工業者のものです。

 

このピアノ防音室(ちょっと古い木造住宅)は、既存家屋の天井と床を解体し、窓を一つ潰して防音壁にする前提の工事でした。

*私の提案書に変更して無事に所定の防音性能D-60以上を確保できた現場です。

 

地元の工務店の見積書は3社見積りの中で最も安かったので、この業者が他のリフォーム工事と一緒に契約したものでした。

約8帖の洋室をピアノ防音室にリフォームするものですが、防音工事費用の見積り額は約330万円です。

これは東京では安い方ですが、驚いたことに「ある東京のメーカーの防音材と設計」をそのまま適用したもので、A防音レベルでD-40〜D-45性能と表示されていました。

*S防音ではD-50レベルで、金額が500万円以上になるもの。

 

依頼者の条件では予算が300万円以内で、D-60以上という希望でしたので、上記の建築会社では無理だという事で、東京の専門業者を探して、防音職人のホームサイトを見て、東京まで相談にお出でになったのです。

しかも施工業者の提案内容を見ると壁と天井の防音施工しか計上されていないのです。

 

ご予算的にはかなり厳しいですが、色々と工夫して税別約280万円に納めました。

*施工業者の協力で吸音材の一部と天井の吸音化粧板、床の杉板フローリングは格安で提供するという条件でした。

*私の取扱い防音材の送料が値上がりする前でしたので、設計図と一緒に、なんとか防音材も無事納品できました。

 

とにかく、東京の大手防音室メーカーや防音材メーカーは、とても防音設計を理解しているとは思えないお粗末なものです。

自社の製品を売ることが目的であり、代理店から手数料をもらうシステムなので割高であり、防音レベルもダメです。

費用対効果が低いだけでなく、ピアノの固体音や音響を無視しています。

 

依頼する方にも自己責任のある業界ですが、大きな看板はなんの役にも立たないことが分かりました。

とくに木造防音室は専門業者が少なすぎます。

*参考ページ:木造防音室(在来工法の事例)

posted by: 防音職人 | 防音室の記事 | 10:58 | - | - |-