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ハウスメーカーの防音構造2018.07.01 Sunday
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この説明図は一般的なハウスメーカーの外壁の防音構造です。戸外の騒音が70dBとすると、この仕様で施工すると室内には30dBの騒音しか侵入しないという想定です。壁の遮音性能(透過損失)はD-40という表示になります。
しかし、この説明図の仕様ではD-40は無理だと思います。図中の外壁材はサイディングで厚さ15ミリ、空気層という表示は実は通気胴縁を指し、空気の流れる隙間です。この薄い隙間では音は減衰しません。
また、グラスウールを断熱材として壁の内部に入れても、低音と高音は筒抜けになります。
同じく石膏ボードも同様の周波数特性を持っており、低音と高音の周波数帯が弱点です。これは重ねて施工しても殆どその傾向は変わりません。
上記の仕様を実際に施工した現場で計測すると、概ねD-30〜35になります。
どうしたら、改善できるのかということですが、内装側に石膏ボードと特性の異なる材や防音材を重ねて施工するのが簡単です。
わずか15ミリの追加でD-40以上を確保できると思います。