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木造住宅の防音対策の留意点2017.12.06 Wednesday
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木造住宅の生活防音でも防音室の対策でも、専門業者に相談する前に建物の構造的な特徴と近所を含めた近隣環境を整理する必要があります。
■近隣環境について
・騒音源または自室から家族又は近所への接近距離について調べる。
・戸外騒音の場合は音源がどこから発生するのか概況を掴む。
・低周波騒音の場合は、近所にエネファーム、エコキュート、工場、鉄工所などの騒音源が半径数百メートル内にあるかどうかを掴む。自分で判別できない場合は、専門業者に調査を依頼する。
■木造建物の構造
・在来工法、ツーバイフォー等パネル工法など、基本構造の区分を調べる。
・床下構造(基礎、束、通気パッキン、換気口など)の詳細を調べる。
・壁内に使用されている断熱材の種類(発泡材、グラスウール、ロックウール、セルロースファイバー、ウッドファイバーなど)を調べる。
・外壁の外装材、内装材(サイディング、石膏ボード、ALCなど)の種類と厚さを調べる。
特に建物構造によって、遮音性能にかなりの差が出る場合がありますので、出来る限り詳細に調べる必要があります。
これは新築計画の際のチェック項目としても、押さえておくべき内容です。
防音対策の重要な留意点は、防音仕様以前の上記の内容が大半を占めています。
防音設計・計画は、以上のような内容を踏まえて検討するものです。