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木造住宅の戸外騒音対策(車・犬の鳴き声など)2017.10.10 Tuesday
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木造住宅(共同、戸建)の戸外騒音の防音対策は、壁と窓が重要です。天井・床下から回り込む音を除けば、7割以上を遮断できます。
通常、窓は内窓(樹脂の気密サッシュ)取付けで約15〜18dB遮断し、壁は厚さ30ミリ程度の防音施工で20dB遮断できます。
*人間の耳には施工前の音が1/3〜1/4程度に軽減されたように聴こえます。
これで、普通の生活ができます。もちろん、防音室を構築する場合はもう少しレベルアップさせます。
戸外からの騒音の主なものは、車の走行音、作業車・工作車両の稼働音、人の声、犬の鳴き声がありますが、低い周波数から高い周波数帯まで分布しているので、騒音源に応じて使用する遮音材が異なります。
最も一般的な遮音材としては、PB(石膏ボード)がありますが、低い周波数と高い周波数の遮音能力に欠点がありますので、重ねて施工しても、中間的な周波数帯の遮音性能しか向上しません。
ちなみに、窓の対策だけを勧める窓業者がいますが、これだけでは壁を透過してくる騒音を防音することはできません。
*窓業者は、住宅の防音設計は素人ですので、ご注意ください。