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木造住宅の生活防音にパネル工法は不向き2017.07.06 Thursday
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木造住宅の防音対策に遮音パネルなどパネル工法を提案する業者がいますが、失敗すると思います。
それは遮音シートと石膏ボードを重ねて施工する業者と同じくらいリスクがあります。
木造住宅の界壁や床は、空洞部分が多い上に通気を確保する工法ですので、中途半端な対策では対応できないうえに、つなぎ目などの弱点を解消しないと、あまり防音効果は出ません。
パネル工法は比較的高い周波数(女性の声や携帯などの稼働音)の遮音能力が低く、費用対効果も良くないと思います。
それと界壁に硬質なパネルを重ねても共振する周波数が解消できないため、思ったほど遮音効果が出ない場合があります。
ちなみに石膏ボードだけを重ねても、弱点となる周波数帯の傾向は余り改善できず、低い周波数のほうへ少しずれていくだけです。
これは実際に東大の研究所がメーカーに委託された実験で証明しています。