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二重床の防音2010.05.16 Sunday
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昨年から今日現在までの担当案件と提携先の事例を勘案すると、マンションの二重床の防音性能について、次のようなことが検証できました。
*軽量衝撃音については在来工法も置き床工法も効果がある。
*重量衝撃音については、在来工法の防音仕様のほうが効果的である。
また、グランドピアノなど重量物の耐久性が高く、補強しやすい。
置き床工法による防音を、大半の業者が選択する理由は
*具体的なノウハウがない。
*施工が面倒でコストがかかる。床鳴りがしやすい(防音性能とは無関係)。
このようなことが、ほぼ分かりました。ここでも施工上の難易度によって安易な方向に専門業者が向かう理由があり、利益を優先させた結果が伺えます。
置き床工法は、大工職人でなくても施工できるメリットが業者側にあるのですが、これは施主側には関係のないメリットです。
もちろん、置き床タイプでも重量衝撃音の改善は出来るのですが、手間が相当かかるという不利な面もあるようです。