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防音職人への相談ページ
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マンションの防音事例:天井防音(工事依頼者の声)
※マンションなのに真上・隣から音が筒抜けということもあります。
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ボックス型のピアノ防音室

マンションでも木造でも、床構造の重量制限がありますので、ボックス型のピアノ防音室を入れるときには、必ずチェックする必要があります。※特に築年数、床スラブの構造・厚さは重要です。

 

そして、デッドスペースが生じますので、その隙間の対策も考慮する必要があります。湿気がたまるとカビの原因になります。

 

私の相談者においては、音響が良くない、耳が疲れて不快になるという感想をよくお聞きします。

 

また、階下の居住者に音漏れが酷いというクレームを受けることがあり、DIY対策で何か出来ないかという相談を受けます。

 

ボックス型防音室やマンションの床の弱点は、床の防振構造です。そして表層の仕上げ材の反射が強いため、耳が疲れるのです。

 

では、購入した防音室を改善できるのかということですが、物理的には可能です。

 

比較的簡単な方法で対処できますが、まずはクレームを言われた居住者にヒアリングをして、どのような音が気になるかを確認してから対策を検討したほうが良いです。

*例えば、低い重い衝撃音のような感じとか、具体的な印象を聞くべきです。

 

また、マンションにおけるピアノ防音室工事のクレームの多くは、床とGL壁を介した音の伝播です。

ただし、築年数や構造的な制約で物理的に限界がありますので、演奏時間帯に留意するとともに、DIYで追加対策を行いながら、階下の居住者と相談する方が解決しやすくなります。

posted by: 防音職人 | ピアノ防音 | 10:50 | - | - |-
市販の足音対策マットはピアノ防音には不向き

ときどき、マンションのピアノ防音のために床に「足音対策マット」を敷くと効果がありますかと質問されることがありますが、ほとんど効果は無いとお答えしています。

 

主な理由は、市販の足音対策マットは、軽量音対策製品ですので、ピアノの重量音には殆ど効果が出ないのです。それと床面そのものが遮音性が低ければ、緩衝材・絶縁材だけでは防音対策になりません。

 

ピアノの重量音対策には、防音カーペットは役立ちますが、専門的な防音材を重ねて使用することが基本です。

 

コロナ禍などにより、自宅で過ごす時間が増え、楽器などを使用する時間も増えると思います。

とくにマンションでは、階下だけでなく隣接する世帯すべてにピアノの音が伝播しますので、床だけではなく、壁面の対策も必要です。また、消音器を付けるなど市販品の活用も役立つことがあります。

 

くれぐれも、ご注意なさってください。

 

防音職人では、プロ用の防音室に使用できる防音材をホームサイトに掲載していますので、ご覧ください。

 

床の重量音対策のモデルも例示しています。

ピアノDIY防音

 

もちろん、木造住宅にも適用できるモデル対策です。その他、色々な実例が掲載されていますので、合せてご覧ください。

posted by: 防音職人 | ピアノ防音 | 09:29 | - | - |-
木造住宅のピアノ防音・音響

木造のピアノ室で防音対策を行う場合は、窓・壁・床を重点的に検討すべきです。

 

戸外への主な音漏れの経路は、外壁・窓・床下です。天井裏は音が減衰するので吸音と音響を中心に対策を行うことで間に合います。

*ただし、真上の部屋が寝室の場合は話は別です。

 

床は最近の基礎パッキン工法により、音漏れの弱点の一つになっていますが、床面の遮音対策と床下の吸音対策、束補強で解決できます。床下の換気(通気)は木造の場合は絶対確保しなければなりません。

 

アップライトピアノやグランドピアノの音響はDIY防音材や敷物、家具で調整できます。

*カーテンは遮音カーテンは無意味です。少し厚めの布地が有効です。

 

グランドピアノの重低音が床面で響きすぎる場合は、市販のポリエステルクッションなど真下に敷き詰めると調整できます。

*低い音は吸音素材の厚さが必要です。

 

木造のピアノ室は窓以外は、けっこうDIYでも音漏れをかなり軽減でき、ローコストで音楽教室を造れます。

posted by: 防音職人 | ピアノ防音 | 16:28 | - | - |-
ピアノ防音室の性能不足事例

昨年から今年にかけて、提案書・相見積や失敗事例のコンサルティング契約を沢山いただきました。

 

その中にはピアノ防音室の専門業者が5社ありました。もちろん、私のような小さな自営業ではなく、大手の業者です。

 

ところが、提案書と総額を見ると、私が提案した防音構造より倍以上の厚さで金額も1.5倍以上でした。そのため、私の提案が採用され契約になったのですが、これは特段問題なく、普通に相見積はよくあることです。

 

問題はすでに工事が完了して性能不足が露見したピアノ防音室の件です。有名な大手専門業者なのに、問題を解決できないで逃げたのです。相談者は提訴したかったのですが、時間と費用が膨大にかかり、教室や仕事ですぐに使わなければならないので、仕方なく再工事を決断したのでした。

 

1件は防音材DIYで、ほか数件は一部内装を剥がして補修し、新たに薄型防音構造を施工して問題を解決できました。

 

逃げた大手業者は、ウェブサイトだけでなく、音楽専門誌にも広告を沢山出しています。

これ以上、被害者が増えないことを祈るばかりです。

 

ちなみに、失敗する業者は石膏ボードとグラスウール、遮音シートを多用します。

posted by: 防音職人 | ピアノ防音 | 07:51 | - | - |-
ピアノ防音とピアノ教室

今年、音響チェックをして完了した木造新築のピアノ防音室(ピアノとヴァイオリンのアンサンブル可能)ですが、チューニングも終わり、現在はピアノ教室として運営されています。

24時間演奏できる木造ピアノ教室

 

プロのピアニストである依頼者は、新築される前はマンションでグランドピアノ演奏していたのですが、夜の比較的早い時間帯に、同じ建物の居住者に強烈なクレームを受けて、音を出すことが怖くなりトラウマになったようです。

 

そこで木造の新築戸建住宅に、夜遅くまで安心して演奏できる防音室を造ろうと計画されたのですが、最初探した専門業者の提案がどれも信頼できずに、最終的に私の運営する防音職人に相談されました。

*結果的にはピアノが24時間演奏できるレベルまで造り上げることができました。当初のご予算を守ることも出来ました。

 

単価的にはマンションで完全な防音室を造るよりも、新築の戸建住宅の中に造るほうが安く済ませることができます。

 

今回の事例では、他の専門業者の見積りの約8割の予算で、防音壁を87ミリの厚さで処理できました。

 

ピアノ教室にとって、部屋を狭くしないで音響・防音性能を出来る限り高めることは最優先事項です。

木造建物は、ピアノ演奏には最適な構造であると、音楽の専門家は言います。

posted by: 防音職人 | ピアノ防音 | 09:41 | - | - |-
グランドピアノ防音室と木造工法

先日、ピアノ防音室の新築を計画している相談者に質問された内容について、このブログでも掲載します。

 

新築の木造住宅にピアノ防音室(グランドピアノ)を造る場合、どういう構造が最適ですかという質問です。

概略を述べます。

・構造は在来工法の床下、壁内通気、柱及び梁などの軸組工法が最適

・外装材はモルタル仕上げが遮音性能が高い(※ALCは不適)

・鋼板で外装を仕上げる場合は、下地材を通常よりも厚くする

・内装材は出来る限り木材を使用する

・石膏ボードは耐火上必要な箇所のみに限定する

・断熱材はロックウール、PETウール、グラスウールの中から選定する

以上です。

 

24時間換気は天井裏のダクト方式で管路を長くすると音が減衰し、管路内に吸音材をはめ込むと効果的です。

*壁付けの場合は防音製品を選び、防音フードを併用する

などの諸点に留意のうえ、計画すると良いでしょう。

 

床材の理想は無垢材です。床下補強も重要です。

posted by: 防音職人 | ピアノ防音 | 12:56 | - | - |-
マンションにおけるピアノ防音(床)

築8年程度の分譲マンションにおけるグランドピアノ防音の相談がありました。

 

通販サイトで防振ゴムとカーペットを購入して部屋に敷き詰めたそうですが、階下の居住者からピアノの騒音が目立つと指摘され、困っているという内容です。

*防振ゴムが約6ミリ、カーペットが約6ミリ

 

グランドピアノは上下方向および前方・右側のほうへ特に強い音が出る楽器で、床に対しては低周波音を含む重低音による振動が、固体伝播音となって階下などに伝わるのが問題です。

マンションはコンクリート構造ですので、コンクリートそのものが固体音を瞬時に伝える特性があります。

 

通販サイトは「この製品を敷けば、かなり防音効果がある」と安易に宣伝するだけの誇大広告が多く、実績のない製品を多数掲載しています。

これはユーザーだけではなく、業者の責任は重大です。

 

とにかく、このままでは相談者が階下の居住者と人間関係がこじれてしまいますので、まずDIYでやれる対策を提案しました。

床に絶縁材を敷き、そのうえに遮音材と市販のカーペットを敷くことを提示しました。

そして、対策結果を居住者に説明して、演奏時間帯に配慮することなどを話し合うようにアドバイスしました。

 

ピアノ防音対策はハード面とソフト面の両方が大切です。

posted by: 防音職人 | ピアノ防音 | 16:14 | - | - |-
ピアノ防音の課題は固体伝播音
大手メーカーのボックス型防音室を含めて、マンションのピアノ防音室の課題は固体伝播音と音響対策が主なものと言っても良いでしょう。
マンションはコンクリート構造ですので、空気伝播音には構造的に強く、むしろコンクリート構造の弱点は振動音などの固体伝播音です。防音工事やボックス型防音室設置完了後のクレームの大半が固体伝播音の性能に起因するものです。

私のほうの相談でもマンションのピアノ防音の依頼は半分が他の業者が失敗した防音室の改善対策です。具体的に状況をお聞きしたり、音響測定をもとに分析すると、ほとんどが振動音などの固体伝播音の遮断不足の問題です。

これはほとんどの業者が予算先行で、予算に合わせた経費を逆算して設計仕様を決めるため、予算が小さくなると制振構造の構築を省き、空気伝播音対策にシフトします。
制振(防振)対策は、防音工事費用の占める割合や手間が多く、利益率を優先する業者は、これを軽視するのです。
中には、6帖の防音室に300万円の工事費用をかけた結果、振動音が階下に響く事例があり、とても専門業者とは言えない現場のご相談を受けることがあります。

この背景には、単純に遮音材の面密度を高めれば、固体伝播音も小さくなるという誤解があります。質量則にシフトした音響防音設計には大きな欠陥が潜んでいるのです。
これが欠陥防音室のなくならない原因です。しかも、高額の防音工事を実施してもDIY対策よりも性能が劣るような事例が少なくないのです。
*防音職人では、このような防音室の改善対策にも積極的に取り組んでいます。
*参考:欠陥防音室の改善対策
posted by: 防音職人 | ピアノ防音 | 10:41 | - | - |-
アップライトピアノ床防音(マンション)
先日、あるマンション居住者が、洋室(床はフローリング)にアップライトピアノを置くために、通販サイトから防振ゴムマット10ミリ(再生ゴム製品)と遮音シート1.2ミリ、防音カーペットを購入して重ねて敷いたそうです。

ところが弱ペダルの打鍵音すら隣の世帯に響き、ほとんど防振効果がなく、隣からクレームが出たという相談でした。

調べたところ、これらの製品は打鍵音の主成分(125Hz以下の周波数帯)に対する遮音効果がほとんどなく、そのため制振(防振)効果がほとんど出なかったということが分かりました。
*通販サイトは「ピアノ防音対策に最適」という誇大広告で販売していたそうです。(現在も私が見たところ、そうでした)
*この通販サイト、ネット上では有名なのですが、効果を検証せずになんでも売ります。

そこで、私のほうから重低音の制振効果が高い、遮音材と制振材(絶縁材)の2種類の防音材を併用するように提案しました。
*私の提案した防音材は厚さわずか9ミリでも、重量衝撃音が6割以上軽減できる製品です。
 木造住宅やマンションのフローリングの上で検証(音測定分析など)済みです。

通販サイトは、素人ですので、空気伝播音の遮断能力(透過損失)と固体伝播音の遮断能力を混同し、面密度が大きければ制振(防振)効果が高いと勘違いしています。もし知ってて販売しているとしたら悪質です。
購入される人は、くれぐれもご注意ください。
*ちなみに鉛シートを重ねて敷いても、制振(防振)効果は改善されません。
posted by: 防音職人 | ピアノ防音 | 12:30 | - | - |-
GL壁とピアノ防音(マンション)

 先日、マンションのGL壁などに、ピアノなどの防音を目的とする工事を、ある専門業者に依頼し、失敗された相談をお受けしました。

 その業者は、GL壁の問題の対処方法も分からず、既存ボードの上に、薄い遮音シートを2重張りし、石膏ボードを重ねて施工しただけだそうです。

 結局、音漏れが酷く、隣人からクレームが入り、問題がこじれ、嫌がらせを受けるようになったそうです。

 また、その専門業者は、約100万円でピアノ防音室の工事が出来ますと、ホームページに謳い、それを信じて契約されたわけですが、結局、内窓などはオプションということで、最終的には約130万円になったのです。
*これは誇大広告でしょう。問題のあるウェブページの表示だと思います。

 契約はともかくとして、GL壁の遮音低下の問題・メカニズムを全く知らない上、ボードに貼り付けても効果の無い「遮音シート」を重ねて施工しただけの防音工事に最大の問題があります。

 これは遮音上の瑕疵になります。
 防音設計も間違っているわけですから、これは調査して、提訴するか、工事のやり直しなどを請求するべき案件だと思いますが、相談者は、むしろ、引越しして、新居の防音室を何とかしたいと、希望されました。

 現在、御予算や防音室の概要などを検討されています。見積りが折り合えば、防音職人へ発注したいと、お約束いただきました。

 上記の件で、大分、御予算が無駄になったので、大変お気の毒であり、心情的にも悩ましいです。

 だいたい、「○○万円でピアノ防音室ができます。」と、現場の間取りや構造など状況も想定しないで、金額だけ提示するような業者は、防音設計はできないと見るべきでしょう。
 ピアノなど楽器防音室を御計画のかたは、くれぐれも御注意ください。

posted by: 防音職人 | ピアノ防音 | 10:24 | - | - |-