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防音職人への相談ページ
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マンションの防音事例:天井防音(工事依頼者の声)
※マンションなのに真上・隣から音が筒抜けということもあります。
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マンションのGL壁防音

最近のマンションにおいても戸境壁にGL工法が使用されている分譲物件があります。

この場合、隣の世帯からの振動音や声・テレビの音などが聴こえる場合がありますが、これはGL工法による典型的な弊害です。

*マンション自体が欠陥住宅ということではなく、設計仕様が間違っているということです。

 

旧建設省時代に、マンション事業者や建築士に向けて通達のような指針があり、マンションなどコンクリート構造の共同住宅(集合住宅)の戸境界壁には、GL工法は使用しないように伝えられた経緯があります。

 

しかし、その後、徹底したマニュアルが公表されていないためか、マンションデベも建築士も同じ間違いをしています。

GL工法を使用すると、コンクリート素面の状態よりも10dB以上の遮音低下が起きます。

 

要するに本来のコンクリート躯体の遮音性能よりも大幅に防音効果が低下することになります。

 

GL壁の上に鉛のシート厚さ1ミリとPB9.5ミリを重ねても殆ど効果はありませんが、専門業者や建築士が知らないでやってしまう典型的な失敗例です。硬質な遮音パネルを重ねてもコインシデンスによって、遮音低下が起きる周波数帯が生じます。

 

コインシデンス周波数が低い方へずれるので、今まで気にならなかった周波数の音が気になるようになる場合もあります。

やってはいけない、GL壁の防音施工です。

 

これは質量則のみで防音対策を考えると、こういう失敗が起きます。防音設計の基本がわかっていない業者がやってしまいます。

 

既存のGL団子を撤去して防音構造を構築するのがベストですが、費用などの面で実施できない場合は、制振材と遮音材を重ねて施工します。※振動音の場合は、重ねるだけでは余り効果は無いです。

posted by: 防音職人 | 壁防音 | 15:59 | - | - |-
防音設計の課題とウェブサイト

通常、建築会社や建築士が速やかに「防音設計や施工要領」について調べるとき、書籍や研究資料は見ません。普通はネットで該当するウェブサイトやウェブコンテンツを探します。

*防音材を探すときも同様ですが、私の問合せを見る限り、施主が探した情報を建築士に提供しているケースが多い。

 

防音設計に関する情報は、むしろ建築のプロよりも施主(専門外の依頼者)自身がネットで探してから、建築会社や建築士に相談することが多いようです。それだけ建築士は探す時間的な余裕がないのと、基本的な知識を有していないので探し方を知らないと言えます。

 

防音設計の課題は、業界の関係者自体が専門的な知識や経験を持っていないこと、専門家自身が現実的な対策や工法を確立できていないことが少なくないからです。

 

我々専門家も、費用対効果や現実的な工法に合致する設計理論を構築している発展途上と断定しても過言ではないと思います。

 

それらの課題の多くが、「木造防音」と「マンションの二重天井防音」に集約されています。実際の施工実例がネット上に殆ど出ていないことからも明らかです。取り組みやすい課題や事例、開発しやすい製品はネット上にたくさん出てきます。

 

私自身も25年以上の防音設計の経験があるにも関わらず、もっとグレードアップさせたいという課題を持っています。例えば大きなスパンの二重天井、薄い構造による低周波・重量音対策などです。

 

新しい理論や工法がないか、時々ネットで検索しますが、たまに特許申請の研究結果の概要が出てきます。ですが、それらは現実的な住宅や建築空間において使えないような机上の空論です。膨大な空間や吸音層、過大な遮音層などあり得ない工法です。

*研究者の大半が音響学会や建築学会所属の企業の社員、大学の研究機関です。

 

研究者でさえ解決に時間がかかる課題や工法を建築士や建築会社が設計できるとは思えません。それが建築業界の実情です。

大規模な音楽ホールやオフィスビルで適用できる防音構造は、一般的な木造住宅やマンション、木造建築物にはそのまま使うことはできません。

*参考:防音対策の20年史

posted by: 防音職人 | 防音全般 | 12:07 | - | - |-
マンション防音の課題

マンションの生活騒音などの防音設計の課題は主なものがいくつかあります。

・騒音伝播のメカニズムを理解すること。

・現実的な対策の工法を設計すること。

・防音施工が出来る業者を探すこと。

 

防音設計は騒音伝播のメカニズムと遮断方法を提示できる専門家でないと、設計図も施工要領も作成できません。

*実際に実例を掲載しているウェブサイトが殆どないことを考えると、「天井防音対策が」が最も難易度が高いと言えます。

 

マンションの二重床や二重天井の騒音伝播を専門的に始めて分析した組織は日本音響学会です。ですが、彼らは現実的な防音施工を設計したり、施工要領を提示できません。現場の建築知識や工事経験がないので、理論を具体的な施工に移すことが出来ないのです。

 

要するに研究者は防音設計・施工計画ができないし、建築士など設計者は防音設計そのものが理解できないという、致命的な業界の課題があります。

*この状況は25年前から変わっていません。

 

予算の問題を除いても、かりに防音設計が出来ても、実際に施工できる専門業者が予想以上に少なく、東京においても殆ど居ません。

それは難易度が高い割に手間がかかり、採算性が低いからです。

あえてリスクの高い案件を受注しようとする業者が居ないのです。

 

さて、ウェブサイトを探すためにキーワード検索しても、実例も解説ページも最近は出てきません。

検索エンジンそのものが専門的な内容や現状を理解していないので、コンテンツをただ自動的に拾っているだけです。

 

私が作った約17年間の事例ページも、現在はキーワード検索では殆ど出てこなくなりました。これが現実です。

出て来るのは、いい加減な素人ページや業者の誇大広告ばかりです。

posted by: 防音職人 | 天井防音 | 15:09 | - | - |-
防音技術の25年史

今まで追い求めてきた防音設計技術の課題解決、仕様確立については概略を次のページに記しています。

防音対策の20年自分史

 

その後、更に技術的な課題を乗り越えようとして、実践した内容を次のページにまとめました。

木造在来工法のピアノ室木造防音の基本

 

約25年かけて解決した課題もありますが、費用対効果や現実的な製品開発の問題で実現していない防音技術もあります。

 

しかしながら、一般的な住宅や木造建物における防音対策は概ね示すことが出来たと思います。

 

これからは、残りの人生の中で、さらに答えを求め続けていくのか。後継者にバトンタッチするのかは決めていません。

 

少なくとも、木造防音ひとつをとっても奥深い世界であり、努力もしない専門業者が、そう簡単に届くものでもないような気がします。私は独学で住宅や木造音楽室の防音設計の道に入りましたが、世の中には道標となる書籍もウェブサイトも殆どないのが現実でした。それは他の専門家が自分のプライドや目先の利益に取り憑かれたからです。

 

専門的なウェブサイトを紹介するプラットフォームもなく、あるのは企業の宣伝サイトです。それが検索エンジンの限界でもありますが、自分のウェブサイトだけでも更新し続けて、情報を発信したいと考えています。

 

どんなに研究者が特許的な技術を開発したり、計算式を作っても、現実の建物に適用できなければ「絵に描いた餅」です。

机上の理論や計算式どおりに設計施工できるのなら、世の中のマンションや木造住宅の防音課題は解決されているはずです。

現実はそうではない。理論式や特許技術には欠落しているものがある。現実との乖離がある。

 

それは研究者は現実の設計・工法を経験していないからです。それが机上理論の限界です。実務者は乖離している部分を補正することが必要です。

posted by: 防音職人 | 防音全般 | 17:40 | - | - |-
遮音特性の異なる防音材を重ねた相乗効果

柔軟性のある比重の大きな遮音ゴムマットは、石膏ボードの弱点となる周波数帯を補完し、全体的に遮音等級を上げることができます。

石膏ボードを重ねて改善できない周波数帯を、わずか厚さ3ミリの遮音ゴムを挟むだけで弱点を改善し、相乗効果をもたらします。

 
これは防音素材のもつ固有の特性であり、特性の異なる防音材を組み合わせることによって防音効果を高めることができることを実証しています。

とくに木造建物においては、比較的薄い構造でも遮音効果を大幅に高めることを、上記のような特性を複合化することで実現できます。

 

例えば、アスファルト基材の遮音材と樹脂の遮音ゴムマットを重ねると弱点のない綺麗な右肩上がりの透過損失を示します。

厚さ12.5ミリの石膏ボードを2枚重ねても改善できなかった周波数帯の透過損失(遮音性能)を、わずか6ミリ弱の遮音層が大幅に上回ります。

 

このような技術は、実際の現場で音測定調査などによって検証することで生まれます。薄い防音構造は木造建物では特に重要であり、空間を狭くしないで、必要な生活防音や音楽防音室を構築できます。

 

これは、専門的な防音材だけでなく、石膏ボードや合板、シージングボードなど一般的な建材においても起こる現象です。

防音設計の基本となる知識です。

*参考:専門的な防音材

posted by: 防音職人 | 防音材 | 15:26 | - | - |-