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防音職人への御相談ページ
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マンションの防音事例:天井防音(工事依頼者の声)
※マンションなのに真上・隣から音が筒抜けということもあります。
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壁の簡易防音パネルにご注意

私の防音設計の契約者が、私が提案した防音引戸を製作できる建具屋が地元にいないということで、普通の木製引戸と防音引戸を合せて二重に取付けるという計画で現場が進んでいます。

 

ところが依頼者(契約者)が見つけた簡易防音パネルを使用した防音引戸の遮音性能は、そのメーカーの回答では15〜20dBしかないということで購入を見送りました。

 

私がちゃんと遮音性能をメーカーに保証してもらうようにアドバイスしましたら、上記のような有様で、これでは普通の木製引戸と大差ないだけでなく、それ以下の性能しかないというお粗末な防音パネルでした。

*メーカーのホームページには遮音性能の説明がなく、誰でも簡単に取付けできる遮音パネルとしか表現されていませんでした。

 

通販サイトには、このような誇大広告や問題製品が溢れており、注意が必要です。

 

ちなみに、このメーカーは、以前にもこのブログで誇大広告製品を指摘したのですが、性懲りもなく、またいい加減な製品を販売していたのです。今回の簡易防音パネルを使用した引戸は約14・15万円するそうで、驚きです。普通の木製引戸なら、約半額で購入できるので、大工なら敷居など枠材込みで約10万円で施工できます。

*関連記事:コルクマット(床防音)

 

この簡易防音パネルを既存の壁面に重ねても、遮音性能が15〜20dBアップする保証はありません。それは実績値や設置条件の説明がないので、あてにならないと思います。

 

壁の簡易防音や防音引戸など、安易に通販業者から購入するとリスクがあります。処分する際には別途お金がかかりますので、うっかり購入すると二重の無駄になります。

posted by: 防音職人 | 壁防音 | 15:43 | - | - |-
マンションの天井防音実例

マンションの二重天井やGL壁(梁型含む)の防音工事の実例がネット上に出てこないと言われます。

*出てきたとしても、それは防音職人が設計施工した事例です。そう、私が防音設計を担当した現場です。

 

なぜ、今は担当しないのかというと、まず予算的な問題や施工を担当する施工チームが少ないため、木造案件で一杯になると手が回らないという事情があります。

また、防音工事の許可をしていただくには、管理会社と管理組合の同意が必要です。これがかなり時間がかかるし、近隣世帯の同意書でダメになる案件もあります。

*騒音の加害者が、被害者の防音工事に同意しないというとんでもない現場も有ります。

 

さらに、大震災以降、防音構造の工法が大きく変わりました。防振吊金物を増設するためのインサートを増設できないという制約です。(この防振吊金物自体が経年変化で緩むことがありますので、どうしても増設しないと物理的にもたない)

そこで防音職人では他の専門業者とは異なる仕様で対処します。

*問題は費用が少しかさむことです。

 

被害者側の防音工事というのは、最後の砦であり、どうしても構造的に費用が嵩みます。本来は騒音源で対処すべきものを、被害者側の天井・梁(壁面も含む場合がある)において防音するので、本当に水際で水害被害を抑えるような難しさがあります。

 

しかも騒音の主成分が低周波の場合は、グラスウールなど吸音率の低い素材では対処できません。

同時に遮音・制振層の構築と下地の振動絶縁が必要です。

どうしても専属の施工チームしか依頼することができません。

 

以上の諸事情から、私が相談をお受けしても契約に至らないケースが多いため、事業者としてやむを得ず木造案件に力を入れているわけです。ネット上には私のウェブコンテンツを切り張りしたようなキレーションサイトが結構出てきます。

彼らはみなど素人です。建築の知識もありません。

 

私も苦々しく見ることもありますが、相談者自体がいい加減な情報サイトを見て諦めてしまうこともあると思います。

*グーグルはスマホフレンドリーを重視していますので、私が作った静的なHTMLページそのものがキーワード検索で出てこなくなっています。

今までのコンテンツを作り直すのはなかなか大変な作業になります。

 

少ないですが、次のマンション防音の実例をご覧ください。(スマホに対応してます)

天井・GL防音

GL壁・梁騒音の防音

 

また、通販業者の誇大広告を解説した記事も併せてご覧ください。

天井防音と誇大広告事例

 

posted by: 防音職人 | 天井防音 | 14:22 | - | - |-
木造住宅は音が伝わりやすいのか

ある情報サイトに、「木造住宅はマンションなどコンクリート住宅よりも音が伝わりやすい」と書かれていました。

 

これは固体伝播音と空気伝播音を混同している素人が書いたもので、間違いです。

*コンクリートや鉄骨は木造よりも固体音(衝撃音など)が速く伝わります。しかも音を吸収しないので音源での音の強さが減衰しないで、近隣に伝播します。物理的な特性です。

 

それに隙間がなければ、木材とコンクリートが同じ厚さであれば遮音性能に殆ど差はないです。

実際には木材も相当の重量がありますので、一般的な木造住宅の天井や壁を隙間なく厚さ20センチ程度の構造で造ることはありません。ですから、空気伝播音の遮音性能でさえ、同じ条件では測定していないのです。

 

断熱材を壁内に充填した構造を同じ厚さのコンクリート住宅と比較しては意味がありません。重量も構造も異なるからです。

ですが、壁内に高性能な吸音材を入れて、内装に木質パネルや構造用合板・強化PBを重ねて施工して隙間をシールすれば、厚さ150ミリのコンクリート壁とほとんど差のない遮音性能を確保できます。

*ただし、これは木造に通気層を設けない場合です。

 

木造は通気層を設けて長い寿命を確保するものですから、コンクリート構造と同等の遮音性能を出すには防音材を併用することになりますが、同じ厚さ150ミリの構造でもコンクリート壁150ミリに匹敵する防音性能を出せます。

 

ネット上の情報は大半が素人が見よう見まねで投稿したものが多く、まったく防音設計の基礎も経験もない素人がフェイク情報を垂れ流しているのです。

それを検索エンジンがキーワード検索で上位に上げているのですから困ったものです。

posted by: 防音職人 | 防音全般 | 15:05 | - | - |-
ある地方の木造防音室(ピアノ室)

昨日、契約案件の資料を整理していたら、ある地方のプロピアニストの防音室の見積書がでてきました。

*地元の施工業者のものです。

 

このピアノ防音室(ちょっと古い木造住宅)は、既存家屋の天井と床を解体し、窓を一つ潰して防音壁にする前提の工事でした。

*私の提案書に変更して無事に所定の防音性能D-60以上を確保できた現場です。

 

地元の工務店の見積書は3社見積りの中で最も安かったので、この業者が他のリフォーム工事と一緒に契約したものでした。

約8帖の洋室をピアノ防音室にリフォームするものですが、防音工事費用の見積り額は約330万円です。

これは東京では安い方ですが、驚いたことに「ある東京のメーカーの防音材と設計」をそのまま適用したもので、A防音レベルでD-40〜D-45性能と表示されていました。

*S防音ではD-50レベルで、金額が500万円以上になるもの。

 

依頼者の条件では予算が300万円以内で、D-60以上という希望でしたので、上記の建築会社では無理だという事で、東京の専門業者を探して、防音職人のホームサイトを見て、東京まで相談にお出でになったのです。

しかも施工業者の提案内容を見ると壁と天井の防音施工しか計上されていないのです。

 

ご予算的にはかなり厳しいですが、色々と工夫して税別約280万円に納めました。

*施工業者の協力で吸音材の一部と天井の吸音化粧板、床の杉板フローリングは格安で提供するという条件でした。

*私の取扱い防音材の送料が値上がりする前でしたので、設計図と一緒に、なんとか防音材も無事納品できました。

 

とにかく、東京の大手防音室メーカーや防音材メーカーは、とても防音設計を理解しているとは思えないお粗末なものです。

自社の製品を売ることが目的であり、代理店から手数料をもらうシステムなので割高であり、防音レベルもダメです。

費用対効果が低いだけでなく、ピアノの固体音や音響を無視しています。

 

依頼する方にも自己責任のある業界ですが、大きな看板はなんの役にも立たないことが分かりました。

とくに木造防音室は専門業者が少なすぎます。

*参考ページ:木造防音室(在来工法の事例)

posted by: 防音職人 | 防音室の記事 | 10:58 | - | - |-
木造防音室の専門家の見分け方

防音対策の専門家の見分け方の一つをご紹介します。これは木造建築全般の共通事項です。

 

新築住宅や改修を伴う木造において、たとえば防音室および生活防音を依頼する場合、吸音材を軽視する専門業者は専門家ではありません。おそらく自社の遮音パネルなど既製品の遮音材、石膏ボードを重ねる対策にシフトする提案をすると思います。

 

木造に限らず、防音対策に使用する吸音材について具体的な効果や概要を説明できない設計者は専門家とは言えません。

また、グラスウールだけで防音設計を行う業者は知識や工法が古すぎます。

幅5センチから10センチ程度の壁内などの空間は隙間なく吸音材を充填することが効果的であり、幅広い周波数帯に対応する防音効果を考える場合は、ロックウールやポリエステルウールを使用します。

*厚みや密度も重要です。

 

通常の木造防音室では限られた空間を活用するため、天井裏や壁内、床下に吸音材を充填します。

そのうえで必要な遮音材、制振材などを組み合わせて設計します。

 

そうすれば新築設計の場合、過剰な防音壁や天井・床下の改造は不要になります。新築業者に予め下地補強や吸音材充填をしてもらえば、比較的薄い防音構造を追加するだけでピアノなどの防音室ができます。

 

さらに、防音対策の音に対する周波数特性を考慮しない設計は、防音設計とは言えません。

以上の諸点を専門業者に質問すれば、専門家を判別できると思います。

posted by: 防音職人 | 防音室の記事 | 18:45 | - | - |-