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防音職人の担当事例の情報について(2022年)2022.09.03 Saturday
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今年(2022年)から、防音職人が担当する防音設計や防音工事などの事例は、次のブログで投稿していますので、御覧ください。
当ブログで投稿してきた内容につきましては、防音職人の問合せページからご連絡いただければ、できる限りメールでご返事いたします。
なお、防音職人からの業務連絡など「お知らせ」は、次のブログで投稿しています。
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木造住宅と音楽室の防音対策(2021年総括)2021.12.07 Tuesday
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今年は、新築木造住宅の防音対策の相談が多かった印象があります。
大別すると、「木造防音室(主に楽器・オーディオ)」「住宅の生活防音(主に戸外からの騒音対策)」になりますが、前者は自分が出す音が戸外に漏れるのをできる限り小さくすること、後者は戸外からの車や近所の生活音が聴こえないようにすることを目的とした対策です。
手法は、防音工事によるもの、施主のDIYによるものがあり、使用する防音材は共通していますが、新築の場合は、これに壁や床下内部に入れる吸音材が重要な役割を持っています。
問合せの最初の段階は、提案書の検討と概算見積になりますが、最初から無料相談に拘る人の大半は連絡が途絶えました。
一生の買い物を、無料相談で済ませようとする価値観そのものが、防音設計の理念と合いません。
しかも、新築の場合は、新築の施工業者の設計や工事計画に間に合うように準備しないければ実現できませんので、無料相談で時間ばかり浪費する人は、結局、目標を達成することができずに消えていきます。
一方、最初から契約を前提に提案書(防音計画など)と見積検討に前向きに取組んだ案件は、大半が契約となり、契約現場の約8割が11月までに完成し、残りの約2割の現場は、来年(2022年)の春以降に着工する予定になりました。
要するに施主(依頼者)の考え方と努力によって決まるのです。
完成した新築住宅や木造防音室は、当初の目標を達成することが出来、無事に入居されています。
*参考記事:防音職人note
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住宅の防音相談の留意点2021.11.05 Friday
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最近また、木造住宅やマンションの防音相談の問合せが増えていますが、これはコロナ禍や在宅勤務の影響で、今まで気にしていなかった近所または隣接世帯からの生活騒音が気になるようになったことが背景にあると思います。
問題は、図面や情報などの詳細がない段階で、いきなりメールや電話で「解決策を教えて下さい」という問合せの仕方です。
私のような民間の専門業者は、有料コンサルティングや防音設計が本業ですので、地元の相談者以外の相談は、あくまで初回限定のアドバイスになります。
メールへのご返事でさえ、詳細を検討して既往の事例や防音設計の分析資料などを勘案することになりますので、時間がかかります。
電話で質問されても即答できる事項は少ないと思います。
まずは、概要をホームサイトのメールフォームから送信していただいた後で、詳しい資料をご提供いただくのが無難です。
少ない判断材料では、正確なアドバイスや対策方針は提示することができません。
また、いきなり連絡が途絶えるような人には、再度のご相談にはお応えできません。防音職人では誠実な相談者・予約者に時間を使いたいと考えています。
「時は金なり」です。貴重な時間をお互いに無駄にしないためにも、ご配慮いただきたいと思います。
※必ず、ページ内の注意事項はお読みください。匿名性のある問合せには返信できない場合があります。
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テレワークで成功したマンション壁防音2021.05.14 Friday
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先月、九州方面の分譲マンションの壁防音工事が完了して、依頼者より喜びの報告がありました。
防音工事は依頼者が地元の工務店と契約されて実施されたものです。私の担当は防音設計と説明図の作成、専門的な防音材の納品でした。(防音材は施工を担当する工務店の事業所にメーカー直送で納品)
依頼者にはPDFで防音施工の設計図を納品し、転送していただいた画像を私のPCで確認しながら、電話のやりとりで補足説明をしました。無事に、想定以上の防音効果を出すことができたので上出来です。
テレワークでも防音工事のサポートはできるという事が実証できました。
今回の件は、戸境壁から隣世帯の声やテレビの音が筒抜けなので、出来る限り音漏れを小さくしたいというリクエストでした。
防音工事が完了した後、依頼者からの報告では、夜でも殆ど聴こえないレベルまで音漏れが小さくなり、自分たちの部屋で家族と会話していると、全く気づかないということでした。
私の提案した防音設計仕様は抜群の費用対効果でした。しかも、普通の工務店でも問題なく施工できるように設計図と施工要領を納品したのが良かったと思います。
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マンションと木造住宅の防音材2021.03.23 Tuesday
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空気伝播音の防音対策においては、木造住宅もマンションも遮音材は共通していると思います。
問題は石膏ボードや遮音パネルを透過してくる重量音対策です。主に30Hzから250Hzの周波数帯を主成分とする騒音です。
重い足音や衝撃音、グランドピアノなどの重低音が該当します。マンションは実は、これらの重量音に弱い構造であり、二重天井やGL壁などを共振させながら透過してきます。
防音材の重ね張りや遮音パネルの張付け施工は、振動音を遮断できません。空気層の共振現象は空気層の内部で対処しない限り大幅に軽減させることは出来ません。
特に低い周波数の音を吸音できる吸音材は限定されており、ある一定の密度と厚さが必要です。これはメーカーの実験データや担当した現場の実測データをもとに、私はすでに分析済みです。
また、低周波音を軽減できる遮音層は一定の面密度と厚さなどの要件を満たさない限り、成立しません。遮音パネルはこれと同等の製品を作っても、天井面に固定すると危険です。
*固定できても振動音は遮断できません。それは防音工事と同様な厚さがないと減衰しないからです。
防音工事に使用する防音材は面密度が大きく、天井の軸組を補強しないと地震などの負荷がかかると危険です。とくに最近のマンションは軽鉄天井が多く、余り重いボードや遮音材を施工することが出来ないのです。
同じく、木造建物の天井も補強しないと重い防音材は使えません。基本的にパネル工法は軽量音対策用と考えるべきです。
ちなみに、パネル工法の弱点は、つなぎ目からの音漏れです。このため遮音欠損が生じるため、軽量音の遮断性能も周波数が高くなると欠損が大きくなります。要するに低い周波数と高い周波数に対して弱点があるということになります。
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